セレーション③

以前、「セレーションは繊維状のものを切るのに適している」と書きましたが、それ以外でもプレーンより活躍する場面の中からもう一つ紹介したいと思います。
それは細い丸棒状のものを削り出すときです。この一言を聞いただけでは「?」と感じるでしょうから、例を上げていきたいと思います。

・キャンプ地で箸を作るとき
多くの方はフィールドへ割り箸やキャンプ用の箸を持参されると思いますが、器や箸を現地で作るのも楽しいものです♪私は基本的に現地で作ります。竹を使うことが多いですが、ほんのり竹の香りがしていいものです。カップも竹で作ります。酒を飲む仲間からは「酒にも竹の香りが移り旨い!」と大好評です。

・焼串を作るとき
箸と似ていますが、焚火やBBQで串焼きをするときの串も現地で作ると、荷物が減るだけでなく仲間からの称賛を得れるかも?

・摩擦式の火起こし道具を作るとき
キリモミ式、ヒモギリ式、ユミギリ式、マイギリ式は、どれも棒状のパーツが必要となります。それらの棒を削り出すときにもセレーションに軍配が上がりがちです。

・矢を作るとき
自然の中で弓矢の矢を作るときは、木や竹(笹)から矢を作るのが一般的です。これまで紹介してきた他のものと違い矢は長いので、表面を丸く削りやすいセレーションの長所が際立ちます。細い竹から矢を作るときは節を削る程度ですむので、日本では竹が主に利用されてきました。

※日本では弓矢による狩猟は禁止されています!

どうでしょうか、いくつか例を紹介してきましたがどれも棒状のパーツを削る場面でセレーションが活躍しています。プレーン刃でももちろん同じパーツは削れますが、比べてみるとセレーションの方が使いやすいことが解ります。プレーン刃を温存し研ぐ回数を減らすためにも、適材適所で使い分けてみるのも良いですよ。セレーションを持っている人はぜひ試してみてください。

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