今回は、矢を構成するパーツとその役割を紹介します。
前回のブログで矢の素材について触れましたが、それはシャフトや矢柄(ヤガラ)と呼ばれる棒状の主要部分の事です。
矢を構成するその他の基本的なパーツとしては、シャフトの先端に鏃(ヤジリ)=ポイントが付き、シャフトの後部には矢羽根(ヤバネ)=フェザーが付き、後端には弦を挟み込み位置を固定するノック=矢筈(ヤハズ)と言われる小さい二股のパーツが付きます。
当然矢は弓から発射時にエネルギーを受け飛び出すのですが、鏃と羽根が付いていなければ綺麗に飛びません(例外はあります)。
矢が綺麗に飛ぶ基本的な仕組みは、弓から受けたエネルギーを重い鏃が一番蓄えて射出されます。ただそれだけでは、矢が横を向いて飛ぶことも多く不安定なので、まっすぐに飛ぶように後部に羽根を付け空気抵抗を増やし、矢の方向性を保ちます。凧に足を付け安定させるのと似ていますね。
これが矢を綺麗に飛ばす基本メカニズムです。おさらいすると、鏃が牽引し、矢羽根が軽くブレーキをかける事で安定を得るのです。どちらが欠けてもいけません。
次回は、矢羽根の役割についてさらに踏み込んでみましょう。