スリングショットのパワーはゴムに依存しています。
ゴムを人力で引き伸ばし、その反発力で玉を飛ばします。
弓の場合はリムと呼ばれる部分を人力でたわませ、その反発力で矢を飛ばすのと似ていますね。
なので、両者はどちらも人間の力(トルク)をスピードに変換する、「エネルギーの変換装置」と言えます。
現代の多くの弓では、リムを交換することにより強さを変えていきますが、スリングショットはゴムを交換します。
ちなみにゴムの種類ですが、「チューブゴム」と「平ゴム」に大別されます。
チューブゴムの方はその名の通りパイプ状の細いホースのような形のゴムで、平ゴムは、その名の通り平たい帯状のゴムです。
パチンコと言えばチューブゴムのイメージが強いかもしれませんが、近年では平ゴムの方がポピュラーです。
チューブゴムのメリットは、捻れにくいの一言に尽きるかもしれません。
一方、平ゴムのメリットは、引きが軽いのに初速が速い、狙いやすい、安い、入手も容易、ゴムの交換が楽、などなど、数え上げたらきりがありません。
しかも、スリングショット専用ゴムでなくても、フィットネスバンドなどで代用が可能です。
そして、カスタム性が非常に高いです!
どういう事かと言うと、スリングショット用のゴムとして、玉を包むポーチと呼ばれる革の部分を取り付けた完成品もありますが、フィットネスバンドの様に長く幅もある帯状でも販売されていますから、長さはもちろん、テーパー具合も自由に決めて自分でカットすることができます。
それにより、自分の引き尺や使用する玉の重さと、ゴムの寿命を調整することができるのです!
一般的に、スリングショットのゴムは、分厚ければ分厚いほどパワーがあると思われがちですが、それは間違いなんです。なんか不思議ですよね♪