スリングショットのパワーはゴムに依存しています。
ゴムを人力で引き伸ばし、その反発力で玉を飛ばします。
弓の場合はリムと呼ばれる部分を人力でたわませ、その反発力で矢を飛ばすのと似ていますね。


なので、両者はどちらも人間の力(トルク)をスピードに変換する、「エネルギーの変換装置」と言えます。


現代の多くの弓では、リムを交換することにより強さを変えていきますが、スリングショットはゴムを交換します。

ちなみにゴムの種類ですが、「チューブゴム」と「平ゴム」に大別されます。
チューブゴムの方はその名の通りパイプ状の細いホースのような形のゴムで、平ゴムは、その名の通り平たい帯状のゴムです。


パチンコと言えばチューブゴムのイメージが強いかもしれませんが、近年では平ゴムの方がポピュラーです。

チューブゴムのメリットは、捻れにくいの一言に尽きるかもしれません。
一方、平ゴムのメリットは、引きが軽いのに初速が速い、狙いやすい、安い、入手も容易、ゴムの交換が楽、などなど、数え上げたらきりがありません。
しかも、スリングショット専用ゴムでなくても、フィットネスバンドなどで代用が可能です。


そして、カスタム性が非常に高いです!
どういう事かと言うと、スリングショット用のゴムとして、玉を包むポーチと呼ばれる革の部分を取り付けた完成品もありますが、フィットネスバンドの様に長く幅もある帯状でも販売されていますから、長さはもちろん、テーパー具合も自由に決めて自分でカットすることができます。


それにより、自分の引き尺や使用する玉の重さと、ゴムの寿命を調整することができるのです!

一般的に、スリングショットのゴムは、分厚ければ分厚いほどパワーがあると思われがちですが、それは間違いなんです。なんか不思議ですよね♪

先日、スリングショットのワークショップが終了しました。
初めてのコースを初めての場所で開催したので、本番当日までいろいろ考え、天気予報を見ながら一喜一憂の毎日でした。
ですがそんな心配もどこへやら!当日は気持ちのいい天気の中で一日中楽しみました♪

一番最初は、ターゲットの設置です。
10m前後の距離に、空き缶やペットボトルなどのターゲットを、思い思いの位置に吊り下げます。


スリングショットは、銃はもちろん弓よりもパワーが低いので、鳥や小動物を想定したハンティングであっても、基本的に頭を狙う必要があります。
飛道具を持つと遠くの的を狙いたくなりますが、遠くの大きな的よりも小さい的に当てる練習が必要です。


距離があると玉のパワーもどんどん減りますから、やっぱり近くの小さい的に精度良く当て、その精度を維持したまま距離を伸ばしていきます。

スリングショットのシューティングスタイルはいろいろあるので、その特徴を紹介し、各人の好みのスタイルで練習を行います。

スリングショットで遊んだり練習したりすると、ゴムを引き絞る前段階の、玉をセットする所に時間がかかる事がもどかしく感じるものです。
ですから、素早く玉をセットする技をお伝えし、練習します。
もちろん、聞いて直ぐにめちゃくちゃ早くなるわけではありませんが、明らかに早くなり、練習を重ねれば、圧倒的に時間は短縮されます。

ターゲットは水平位置だけではなく、木の上にいる鳥を想定して、高い位置にも設置してみました。
難易度が上がりますね。

最後は、感覚統合も組み合わせた練習にもチャレンジ!
ちょっと難しくも、新たな扉を開けた感じがしたのではないでしょうか?

また皆さんと一緒に撃つ時を楽しみにしています♪