先週末、弓制作ワークショップが開催され、無事に終了しました。

このコースは初めてだったので、時間配分や説明が不十分な部分もありましたが、全員弓と矢を完成させることができました。

弓の材料は塩ビパイプです。予想が当たった人はいますか?

塩ビパイプは、100℃辺りで軟化を始め180℃ぐらいになるとフニャフニャになります。その特徴を活かし、温めて加工していくのです。

塩ビパイプは、手軽に安価に弓を作る材料として海外では人気の素材ですが、加工方法は幾通りかあり、使用するジグ(補助道具)はさらに独自性が出てきます。

今回のワークショップではサバイバルの観点から、なるべく道具の数が少なく、なるべくシンプルなジグを使用することと、完成した弓の性能と安全性のバランスを考えてあります。

ワークショップでは初めてのチャレンジだったので、難しいと感じた人も多かったかもしれませんが、2本目以降はぐっと簡単になり、仕上がりも良くなります。いろんなスタイルの弓を作りたくなると思いますよ♪

ワークショップに参加された皆さん、お疲れ様でした。

今回参加できなかった方、次期開催を楽しみにしていて下さい。

また、弓を作るだけに絞った1日コースを都内開催、射つことに集中した射つだけコースなども企画中です!

スケジュールの決定をお待ち下さい。

ワークショップの発表から時間がたちましたが、ついに今週末弓制作ワークショップが開催です!

ずっと楽しみにしていただいている方、逆に今週末が開催日だったことを忘れてしまっている方もいるんじゃないでしょうか?少し前に見た天気予報では2日とも雨っぽかったんですが、今日見たら日曜日はなんとか降らずに済みそうです。

雨つながりで、「弓と雨」の話をします。

オリンピックスタイルの競技アーチェリーは、イギリスが発祥で紳士のスポーツです。服装も少し前までは男性は白のスラックスと決まっていたりしました(今でもジーンズはNG)。そんな紳士のスポーツという格調高くも少し軟弱なイメージ(偏見です!)とは逆で、試合は雨天決行なんです!極寒でも灼熱でもです!

競技に出るつもりがない人はどうでもいいことのように聞こえると思いますが、この事をよく考えてゆくと、アーチェリーの競技で使用する道具である弓と矢は、とうぜん全天候型であり濡れても平気だということです。

もちろん、伝統的な製法で作られた弓だと例外もありますが、現在競技やハンティング用として作られた弓矢は、基本的に濡れても大丈夫なんです。僕も冷たい雨が降りしきる中で弓を射ったこともありますし、炎天下で弓の温度が上がりすぎることを防ぐために水に漬けたこともあります。

濡れた後は使用後のメンテナンスは必要ですが、雨天使用が可能というだけでなんかタフなイメージがでませんか?

ワークショップで作る弓も雨天使用可能です♪予報に反して天候が悪化しても野外で射てるので、安心してください。

御好評いただいているナイフ製作ワークショップの、第三期スケジュールが決定しました。

今までは月1回を3ヶ月に渡って開催してきましたが、今回は少し変則になります。

・6/26

・6/27

・7/11

の3日間です。

6/26と6/27ですが、宿泊のご用意はありません。3日間とも08:45に集合していただきます。ですが、遠方からの参加者の方は今までよりも参加されやすい日程になっていると思いますので、「今まで参加したかったが、3回とも上京するのはタイヘン!」という方には朗報です♪ぜひご検討ください。

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【開催日程】

1回目 6/26(土) 9:00〜17:00

2回目 6/27(日) 9:00〜17:00

3回目 7/11(日) 9:00〜17:00

【開催場所】

東京都江戸川区

【講習料】

¥75,900(講習費3回分、保険料3回分、材料費、熱処理費用、消耗品、消費税)

【持ち物】

汚れてもいい服装

安全靴またはスニーカー(サンダル等肌が出ている靴は不可)

手袋(必要に応じて)

印鑑(三文判可)

*防塵ゴーグル、防塵マスク、耳栓は配布します。

【定員】

4名

参加希望者はオーダーフォームへ必要事項を記入し、濱田(下記アドレス)へメールをお願いします。

hamada@sou-inc.com

基本的に先着順で対応させていただきます。

【オーダーフォーム】===============

氏名:

ふりがな:

住所:

電話番号:

メールアドレス:

生年月日:

性別:

==============================

*記載していただいた個人情報は、ワークショップ開催時に加入する傷害保険以外には使用しません。ご本人の同意がなければ第三者に個人情報を提供することもございません。取得した個人情報は管理責任者を定め、紛失や漏洩などが発生しないよう積極的な安全対策を実施いたします。

今月に開催される弓製作ワークショップが、だいぶ近付いてきました。

昨日はそのワークショップで使用する材料の購入と道具(ジグ)作りを、インストラクター2名で行っていました。ワークショップのキーワードが、「ホームセンターで手に入る道具と材料」ですから、弓の材料だけでなく、製作時に使うジグの材料さえもホームセンターで手に入れます。大きなカートを押しながら、リストアップしてある物を商品棚からどんどんカートに放り込んでいきます。その品々を見て、弓を作ると解る人は皆無だったでしょう(笑)

資機材購入時に一番肝心の弓の材料が在庫ゼロで手に入らずビビッたのは、内緒です!

購入した材料を作業場(通称:ハマラボ)へ運び込み、切って、穴開けて、釘打って、自分でも弓を作るのは楽しく好きですが、ワークショップで参加者のみなさんが同じく楽しんでもらえる場面を想像しながら作業していました。

今回行う弓作りの方法は、シンプルな方法ですが、スピードや「ちょうどいい具合」を要求される場面もあり、スリルと達成感はしっかり味わえます♪

参加予定の方は楽しみにしていてください。残念ながら今回参加できない方は、次回を楽しみにしていてください。知識、技術、楽しみに新たな1ジャンルが加わること間違いなしです。

鍛造の魅力は、最初から最後まで自分で作り上げる感が強いことです。

削り出しで作る場合は、鋼材を買ってくるところから始めることが多いですが、私が鍛造で作る場合は素材を見付けてくる所から始めます。使い古したヤスリや、車のサスペンションスプリングがその代表格。そんなスクラップから焼いて叩いて削って形作り、祈りながらの焼入れを行い、仕上げていきます。

グリップや鞘の材料も自然の中から採取してきたり、ゴミ置き場から見付けてくることもあります。部品の一つ一つ、工程の一つ一つにドラマがあります。

どうしたって愛着が強くなりますよね♪

そんな鍛造のワークショップは、ナイフ制作ワークショップ(削り出しで作ります)の上級編として準備中で、2022年の開催を目指しています。ご興味のある方は気長にお待ちください。

先週末、ナイフ制作ワークショップの2期目が終了しました。

最終日は、グリップを仕上げ、シース(鞘)を作り、刃を研ぎ上げて終了となります。

1期のときは、グリップの仕上げ作業に時間がかかりすぎてしまい、全体的に研ぎの時間が少なめでしたが、2期ではグリップを丁寧に仕上げてから当日を迎えた人たちばかりだったので、比較的研ぎに時間を割けました。

とは言っても、「研ぎ」は教えることは少ない半面、実際に自分でやってみて慣れるための時間が沢山必要なので、今回の講習中だけでバッチリ腕が上がることはありません。それでも、重要なポイントを全員が理解することはできたんじゃないでしょうか?研ぎのレクチャーなのに砥石をほとんど使わず、#100の耐水ペーパーだけ!そして最後に秘伝のボロ布をちょっと使うだけで、ブッシュクラフトで使用するには全く問題ないレベルまで仕上げる事ができます。それを実演して見せた時にみた受講生たちの驚きの顔は、こちらが嬉しくなりました♪

ぜひ今後も練習して、せっかく作ったナイフを切れる状態に維持して下さい。

このワークショップは、単純に1本のナイフを作る(手に入れる)だけではありません。サンダーを使えば金属も樹脂も切って削ることができますし、ドリルで穴を開けることもできます。シース制作で使用した素材のカイデックスはナイフのシース以外にも、スマホやライトのホルダーも作ることができます。受講された方の新たなアイデアや作品の誕生を、楽しみにしていています。

合計3日間、お疲れ様でした。

焼鈍しで灰の中に埋めた鋼材を取り出す時は、いつも宝探しの気分を味わえます。灰の中に手を突っ込みゴソゴソ。硬く重い手応えを感じたら引っ張り出します。今回は鍛造といっても、素材作りですので、灰から出てきた姿はブサイクそのもの(笑)

ちなみに、この灰も自分で木や紙を燃やし作ります。灰を作り始めてから我が家のシュレッダーはお役御免となりました。

水洗いしたら、マジックで切り出すラインを書いて切り、削っていきます。ここから先の作業は、削り出しの工程とほぼ同じなので、細かい説明は省きます。工程が気になる方は過去ブログを覗いてみていただけると嬉しいです。

削り出しで作る時は焼入れを外注することもありますが、鍛造の時は焼入れも必ず自分でやります。

削り出しでナイフを作る時は、アウトラインを丁寧にケガキますが、鍛造の時はマジックでアウトラインを鋼材に適当に書きます。濱田流のモノ作りは実用上の要所だけ押さえれば、表面仕上げは大雑把なんですが、鍛造の時はそれがさらに酷くなります!ハッキリ言うと雑になります(笑)雑に作った鍛造の肌が好きなんです♪

日本刀の様に究極に完成されたモノの美しさは理解できますし良さも感じますが、田舎の野鍛冶が作る道具類の製作途中のごとく雑な仕上げに惚れます。野鍛冶のその雑な仕上げは、コストダウンも目的の一つですが、最終仕上げは使用者が自分の好みに合わせて仕上げて使うからです。実際、製作途中といえば製作途中ですね。だから実用道具として価格を抑えることもできるのです。

さらに、その最終仕上げをしていない道具を、どの様に仕上げて使用しているのか?それを見るとその使用者のウデや仕事に対するこだわりが見えてきます。時に言葉よりも雄弁に語ってくれますよ。現代の綺麗に大量生産される道具達では味わえない趣と世界が広がっています。

鍛造の一番の面白味はハンマーで仕上がりの形に近付けることですが、今回のように素材を作ることができるというのも大きな魅力です。というのも、削り出しの作り方では、完成形の形がそのまま素材の中に埋まる様なサイズの素材が必用です。しかし、鍛造で素材が作れるなら、コイルスプリングの様に曲がっていても問題ありませんから、まっすぐである必用さえありません。そうなると、ゴミとして捨てられていた物の中に宝物を見つけることができます。拾われたそのスクラップは鍛造によって生まれ変わり、第二の人生(?)を歩むことになります。

車のスプリングなら、今まで人や荷物を乗せて何十万キロも走り回っていたその鋼が、今度は人の手の中で活躍するのです。

ヤスリなら、削る道具としての天寿を全うした後に、切る道具として生まれ変わるのです。

ロマンを感じませんか?

本日、車のスプリングからナイフを作るべく、作業開始。

この車のスプリングは、友人からもらったワンボックスカーの板バネです。過去にも車のサスペンションスプリング(板バネやコイルスプリング)や、バッティングセンターのピッチングマシンに使用されているスプリングからナイフを作ってきました。他の鋼材も使ってきましたが、ものすごく錆びやすいというナイフとしては大きなデメリットを持っているくせに、妙に優しい切れ味に仕上がることが多く、魅力を感じるのです。火造りと呼ばれる鋼を赤めて叩いて変形させる工程でも素直じゃなく、苦労させられるのですけどね。

車の板バネですから、全長そのまま使うと長すぎるので、適度なサイズに切り出します。厚みが約1cmもあるので、完成予定のナイフよりも小さめに切り出します。

材料が切り出せたら、イメージ通りの鍛冶屋作業。炉で焼いて、叩いて変形させていきます。愛用のこの炉も自作です♪

火造り終了。元の板バネよりもずいぶん薄くなったのがわかると思います。反りも無くなり、真っすぐになっていますね。もう少し柔らかい素材なら、この火造りの工程でもっと完成形に近い形に近付けますが、スプリング鋼は硬いので、「板状の素材を作る」といった感じになりがちです。もっと腕が上がればスプリング鋼でも、この工程でほぼ完成形の形に楽にできるのではないかと夢見ています。

火造りが終わったら最初の熱処理、「焼鈍し」です。全体を真っ赤に焼いて灰の中に入れ、本日の作業は終了。続きは明日です。

先週末、ナイフ制作ワークショップ2期の2日目が行われました。今回は、2期生に加え、1期の方で3日間参加できなかった方も加わりました。

1期の方は、約半年前に削った自分のナイフが焼き上がり、刃物として命が吹き込まれた状態になっているのを見て、ニンマリ♪これは皆なるんです(笑)

焼入れ前までは「ナイフの形をした鉄板」だったものが、「ナイフ」になっているんです。自分で焼入れを行うと、難しく失敗の多い工程なだけに、無事に焼き上がったときの喜びはとても大きいですが、その経験がない人でも、自分で作っているナイフの焼き上がった姿をみるとニンマリするんです。2期のみなさんも来月ニンマリしますよ♪

今回の主な作業は、ベベル削りとグリップの荒削り。ベベルとは、刃の傾斜部分です。これを削らないと本当にただの板なのでナイフを作るからには重要なのですが、メンドクサイのです!メンドクサイからといって作業が雑になると、簡単に明らかな失敗につながり、完成後も消えない大きな傷が残る事になります。2期の方は、その根気のいる作業を黙々とこなし、綺麗なベベルを削り出していました。

2日に分けて作業したナイフは、一括して熱処理業者へ発送済み。工場では本日熱処理が行われています!

みんなのナイフがうまく焼き上がるよう、祈っています。

刃物を研ぐには砥石が一般的です。様々な形の簡易型シャープナーもありますが、あくまでも応急処置に過ぎません。逆に、ランスキーシャープナーの様に、砥石を使いつつ研ぎ角を一定に保ったまま研げるジグもあります。


刃物を研ぐ際に最重要項目は「研ぎ角を一定に保つ」事ですから、ランスキーシャープナーは誰でも、技術がなくても刃物を上手く研げます。
ではなぜ私がランスキーシャープナーを常用していないのか?それは、面白みがないからです(笑)。毎回決まった手順で、毎回同様に正しくジグを装着し、ほぼ何も考えずに無心で手を動かす…  それはただの作業なんです。正直途中で寝てしまったことがあります!
ですから、私は基本的にオーソドックスな砥石を使って研ぐのです。毎回がチャレンジです♪

刃物の研ぎ方はベテランでも十人十色ですが、私はダイヤモンド砥石で荒研ぎ→人工(合成)砥石→天然砥石で仕上げの順番で研ぎます。最初にダイヤモンド砥石を使う理由は、研削力が高いのと、砥石の平面を修正するのがメンドクサイというズボラな理由からです!

次に人工(合成)砥石を使う理由は、30年近く前に買った砥石がちょうど使いやすかったので、ずっとそのまま使っているだけです。なかなかダメにならないので、ず〜っと使っています。死ぬまで使えるんじゃないかな?

最後に天然砥石です。天然砥石は、奥が深すぎます!正直よくわかりません(笑)インチキな商品も多いし、いい加減なコメントや売り文句も溢れています。そもそも正しく天然砥石を判断できる人がどれほどいるのでしょう?今の私には無理です。だから私の場合は、ある優秀な職人さんから言われるがまま購入したりしています(爆)
天然砥石は難しくも面白いです。人工(合成)砥石以上に刃物との相性もあります。しかし、相性の良いコンビだと綺麗に早く研げるんです。

もちろん、この組合せ以外でも全く問題ありません。細かい道具の違いよりも、先にも述べた「研ぎ角を一定に保つ」ことの方が圧倒的に重要だからです!

どれぐらい研げているか?の目安はみなさんどうやって判断していますか?僕は髭を剃って判断します。腕や足の産毛は思ったより簡単に剃れます。ですから最低でも産毛がそれる状態でないと許せません(笑)産毛チェックの次は髭チェックです。顎周辺に刃を当てます。バリが残っていると顔面が痛いです!逆に、研ぎ角が一定でなく刃が丸まっていると、痛くはありませんが髭が逃げてほとんど剃れません。
安全には気をつけて、みなさんもチャレンジしてみてください♪