矢が何でできているか?イメージしたことはあるでしょうか?
大昔から近代までのものすごく長い間、木や竹(笹)などの天然素材が使われてきました。その後、アルミ→カーボンと移り変わっていきます。アルミとカーボンの複合材やグラスファイバーなども使われますが、乱暴にまとめると、天然素材→アルミ→カーボンという流れです。
弓が戦場の主役だった頃の矢は全て天然素材で、主役を銃にあけ渡し、競技やハンティングの世界に移ってから近代的な素材へと変化しています。
弓が主役だった頃にそれらの近代的な素材は存在しなかったでしょうから当たり前ですが、歩みを止めずに進化し続けているのは、嬉しい限りです♪しかも、昔ながらの素材の弓や矢が今でも入手可能であることは、時代の移り変わりを体験することができるので趣があります。
日本でも、伝統的な和弓を射つことも、オリンピック競技でもあるリカーブボウを射つことも、技術の最先端であるコンパウンドボウを射つこともできます。ひと括りにすれば全て「弓」ですが、それぞれ違った面白さがあるのを楽しめますし、それぞれが生まれ活躍していた(している)時代に思いを馳せることもできます。
もう一つ、単純な素材の変化以外にも、ものすごく大きな発見がありました!
それは「アーチャーズパラドックス」と呼ばれる現象の発見で、矢は射ち出しから18mぐらいまでは、うねうねと蛇の様に蛇行しながら飛ぶんです!これを言葉で説明するのは長くなりますし、多くの人は退屈するでしょうから省き、かわりに1本の映画を紹介します。それは、「メリダとおそろしの森」です。この劇中に矢を射る瞬間のクローズアップが登場しますが、そこで丁寧に描かれています。ぜひご覧ください♪
この矢がうねうねと射出されるアーチャーズパラドックスのおかげで、矢に付いた羽は弓に当たらず綺麗に飛ぶのです。競技などで精度を求めつつ弓を射つなら、このアーチャーズパラドックスを適切に調整しなくてはいけません。弓の強さ&矢の硬さ&鏃(ヤジリ)の重さ&射手のフォームや癖が複雑に絡み合うので、それらを繊細に調整し自分にとっての正解を探り当てるのです。
本来命中率を上げたいのなら矢はウネウネしない方が良いのですが、射出時には好都合な現象ですのでパラドックスと言われます。
このアーチャーズパラドックスの探求(=スパイン調整)をめんどくさがる人もいますが、正しく調整した矢は綺麗に飛びます。自分の射った矢が何十メートルも綺麗に飛び、的確に的を射抜いた時は快感です♪
今年の5月には、弓のワークショップも予定しています。この快感を体験したい人はぜひご期待下さい!





地中海式
モンゴル式






それは細い丸棒状のものを削り出すときです。この一言を聞いただけでは「?」と感じるでしょうから、例を上げていきたいと思います。



※日本では弓矢による狩猟は禁止されています!
この2本のセレーションを見比べてみてください。下のナイフは非常に荒く研がれたままで、上のナイフは丁寧にピカピカに研ぎ上げられています。綺麗に仕上げ砥石までかけられると、見栄えも良くいかにも切れそうですが、下の荒い目がそのまま残っている方が圧倒的によく切れます。プレーン刃の場合だと切る対象物次第で研ぎ方は変えますので、ピカピカに仕上げた方がいい場合もありますが、セレーションだとピカピカの刃は滑ってしまい、良いと感じた事がありません。観賞用にするのでない限りは、ザラザラと荒研ぎのままのナイフを購入されることをお勧めします。
セレーションのナイフを買う際にもう一つ選択肢があります。ブレードのほぼ全域がセレーションとなっている物と、刃の手前のみセレーションになっているハーフセレーションと呼ばれるモデルがあります。これも個人的な意見ですが、ハーフセレーションは中途半端な感じがするので、プレーン刃とセレーションは、それぞれを独立して持つほうが好みです。たしかにハーフセレーションは1本で両方の長所を活かす事も可能ですから、ハーフセレーションを好むベテランがいるのも事実ですが、私はナイフを紛失したり故障したりした時のために、バックアップの意味を兼ねて複数用意するようにしています。
